名古屋市教育委員会が教員団体から、校長などへの推薦名簿とともに金品を受け取っていた問題で、盛山正仁文部科学相は13日の閣議後の記者会見で「教職員人事に関連した金品の授受が事実であれば、不適切と言わざるを得ない。公教育に対する信頼を損なうことになりかねない。大変強く懸念している」と述べた。

記者の質問に答える盛山正仁文部科学相

 盛山氏は、市教委に事実関係の調査を指導したことを明らかにした。他の教委に対する調査については「まずは名古屋市の調査の経緯を見て、その状況に対応して、必要な措置を検討したい」と述べた。  名古屋市教委によると、市内の校長会など教員団体が毎年夏ごろ、次年度に市立小中の校長などに就く資格がある教員の名簿を市教委に提出。その際、5千~3万円の現金などを贈っていた。市教委は、2023年度には名簿を提出した86団体のうち半数程度から計約200万円を受け取り、人事案作成など深夜業務を担う職員の飲食費や、採用試験後の打ち上げなどに使っていた。(榎本哲也)


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