(イメージ写真)

 茨城県常陸大宮市教育委員会は、市立中学校4校で2025年度から4年間使う歴史と公民の教科書に、「新しい歴史教科書をつくる会」メンバーが執筆した自由社(東京)版を採択した。同社によると、公立校(特別支援学校を除く)での教科書採択は2009年の横浜市以来、15年ぶり。  常陸大宮市は2024年度まで、周辺4市町村と教科書を共同採択していた。市は「故郷を愛し、慈しむ『郷育(きょういく)』を進める」との「郷育立市宣言」を掲げ、2022年に策定した第2期市教育大綱でも柱としたことを受け、今回から単独採択に切り替えたという。  市教委によると、選定作業では教員らの委員会で各社版の内容を調査研究し、教育長ら5人で構成する教育委員会で反対はなく決定した。市教委の担当者は取材に「自由社版は郷育の精神に合う」と話した。  自由社は取材に「他の多くの社の教科書と違い、保守的でいわゆる自虐史観に立たない内容だ」とした。(竹島勇) 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。