北海道積丹町教育委員会は11日、町立小学校の教員が児童の個人情報を含んだUSBを許可を得ず持ち出して紛失したと発表した。USBには児童の通知表に関する情報が含まれていたが、現時点でインターネット上で拡散されるなどの不正使用は確認されていないという。
同教委によると、教員は6月21日に授業で使用するプリントを印刷するためUSBを使用。7月4日に紛失に気付き、職員室や自宅などを探したが見つからず、9日に校長に紛失を報告した。
USBには児童約30人の氏名と通知表の担任コメントの下書きが含まれていたが、成績は含まれていなかった。USBを校外に持ち出すには校長の許可が必要だったが、無許可で持ち出していた。教員は聞き取りに「持ち出してはいけないと認識していた。校務分掌の提案のために自宅で使用していた」と話したという。
同校は10日に保護者会を開き、教育長や学校長が謝罪した。再発防止に向け、「教員の研修やロック付きのUSBの使用など、ハードとソフトの両面で対策する」(担当者)という。(古畑航希)
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