埼玉県教育委員会は11日、2023年度に県内の小中高校や特別支援学校で13件の体罰があったと発表した。前年度より3件減った。

 暴言や威嚇も含む体罰は小学校1件、高校9件、特別支援学校3件。中学校はなかった。体罰をした教職員は11人で、被害にあったのは14人。高校生(10人)が多かった。

 指導に従わない生徒の胸ぐらをつかむなど部活動での体罰が5件と多く、動き回る生徒をたたくなど授業中が4件あり、休み時間3件、放課後1件だった。

 さいたま市教委も同日、23年度の調査結果を発表。体罰で訓告や厳重注意を受けたのは教職員計4人(小学校1人、中学校3人)だった。児童・生徒の胸ぐらをつかんで強く押して尻もちをつかせたり、ふくらはぎを蹴ったりする事例があった。

 威圧的な言動で叱るなどの「暴言等不適切な指導」で訓告や厳重注意を受けた教職員は3人だった。(杉原里美、岩堀滋)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。