2025年大阪・関西万博への子どもの無料招待について、大阪府教育委員会は10日、府内の学校の約8割が参加を希望していると明らかにした。ただ市町村別で見ると、3割以上の学校が「未定・検討中」または「不参加」とする自治体も複数あった。
府教委が、学校に対する意向調査の2日時点のデータを公表した。アンケート後の聞き取りも含めて、府内の小中高、支援学校計1889校のうち1841校が回答。1526校(約83%)が「希望する」と答え、275校(約15%)が「未定・検討中」、40校(約2%)が「不参加」とした。
市町村立の学校の内訳を見ると、大阪市など多くの自治体で学校の9割以上が「希望する」と回答。一方、交野市で12校(約92%)、枚方市で33校(約52%)、堺市で53校(約38%)、茨木市で14校(約31%)の市立学校が「未定・検討中」または「不参加」と答えた。
府は府内の小中高校生ら88万人を原則学校単位で万博に招く計画。
無料招待をめぐっては、学校現場から、開幕前の下見の可否やパビリオン見学の詳細が不明なことから、安全に引率できるか不安視する声も出ている。(丘文奈)
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