ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを長く務め、親日家としても知られたバイオリニストのウェルナー・ヒンクさんが21日、ウィーンの自宅で死去した。81歳だった。喉頭(こうとう)がんで闘病中だった。

 1943年ウィーン生まれ。64年、第1バイオリン奏者としてウィーン・フィルに入団し、ウィーン弦楽四重奏団を楽団メンバーたちと結成。74年、コンサートマスターに就任。ソリストとしても活動し、ピアニストの故遠山慶子さんとのデュオや室内楽などで50枚近くの録音を残した。群馬県で開かれる「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」にも講師として毎年のように参加していた。

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