映画やドラマ、バラエティーで幅広く活躍した俳優の中尾彬(なかお・あきら)さんが16日、心不全のため死去した。81歳だった。千葉県出身。葬儀は近親者で済ませた。

武蔵野美術大油絵学科在学中の1961年、日活ニューフェイスに合格。63年、劇団民芸に入団し、翌年、映画「月曜日のユカ」で本格的にデビューした。75年の「本陣殺人事件」では金田一耕助役で主演。こわもての風貌と体格を生かし、悪役や重厚な役柄で存在感を発揮した。

他にも、平成の「ゴジラ」シリーズや「極道の妻たち」シリーズなどに出演。テレビではNHKの大河ドラマ「秀吉」(96年)の柴田勝家役や「天地人」(2009年)の毛利輝元役の他、「GTO」(98年)の教頭役など、時代劇から現代劇まで幅広く演じた。

バラエティー番組にも多数出演し、独特のストール姿で親しまれた。

画家としても活動し、83年にフランスの絵画展「ル・サロン」でグランプリを受賞した。妻は俳優の池波志乃さん。

中尾彬さん

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。