旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.(スマイルアップ))の性加害問題を巡り、NHKの稲葉延雄会長は22日の定例会見で、タレントのマネジメント業務などを引き継いだ「STARTO(スタート) ENTERTAINMENT(エンターテイメント)」に所属するタレントの起用について、「新規の出演依頼を行わない方針に変わりはない」などと述べた。

 稲葉会長は、被害者への補償と再発防止策について「一定の進展はある」と評価。その一方で、「(スマイル社とスタート社の)2社の取り組みを継続的に確認したうえで、新規の出演依頼を行うかどうかを検討したい」と語った。

 また、新旧会社の経営の分離の問題についても言及。「一部のグループ会社では旧ジャニーズ事務所の社長だった藤島ジュリー景子氏が会長にとどまっていることもあって、退任の時期などについても、引き続き確認していく作業がある」と述べた。

 スマイル社は朝日新聞の取材に、ジュリー氏が音楽の原盤などの権利を共同保有する「ブライト・ノート・ミュージック」(旧ジャニーズ出版)など4社で会長職を務めていて、ブライト社のほぼ全ての株式を保有していることを明らかにしている。

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