優れた現代詩集を対象とした「中原中也賞」の贈呈式が29日、山口市で開かれ、「渡す手」(思潮社)で受賞が決まった俳人佐藤文香さん(38)=東京都国分寺市=にブロンズ像が贈られた。佐藤さんは会見で、俳句で使う季語を詩集に盛り込んだ点に触れ「言葉が持つきらめきを効果的に生かすことを考えてきた成果を現代詩集で表すことができた」と語った。
受賞作は24篇構成で、日常生活の目に見えるものや内面を写生したという。佐藤さんは愛媛県の中学校に通っていた際、俳人の夏井いつきさんとの出会いから創作活動を開始。近年になって詩作も始めた。「俳句も現代詩集も書いていきたい」と抱負を語った。
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