東京電力は14日、福島第1原発からの9回目の処理水海洋放出を完了した。2024年度としては5回目で、約7800トンを放出した。原発周辺の海水に含まれる放射性物質トリチウムの濃度に異常はなかった。
9回目の放出は9月26日に開始。10月1日と9日に放出口近くで採取した海水から1リットル当たり13ベクレルのトリチウムを検出したが、東電が設けた放出停止の基準(700ベクレル)や世界保健機関(WHO)の飲料水基準(1万ベクレル)を大きく下回った。
海洋放出は昨年8月に開始。24年度は7回で計約5万4600トンの放出を計画している。
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