【ワシントン共同】米宇宙企業スペースXは13日、新型宇宙船「スターシップ」の5回目の無人飛行試験を実施した。米南部テキサス州から打ち上げ、大型ロケット「スーパーヘビー」を上空で宇宙船から分離させた上で出発地点に戻し、発射台の柱に備えた箸のような設備で挟んでキャッチすることに初めて成功。機体の再利用に向け弾みを付けた。
宇宙船は宇宙空間を飛行し、制御しながらインド洋に着水させた。6月に実施した4回目の試験では、大気圏突入の際に高温で機体の一部が損傷したため、耐熱性を向上させた。最終的には宇宙船も再利用できるようにし、高頻度の打ち上げとコスト低減を目指す。
宇宙船とロケットを合わせた全長は史上最大の121メートル。米主導の月探査「アルテミス計画」では有人での月面着陸に使う予定だ。
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