和歌山県は「観光振興アクションプログラム2024」を発表した。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」や自然を生かしたアウトドア、温泉と食などを活用。今年の世界遺産登録20周年や来年度の大阪・関西万博を機に、国内外の観光客の呼び込みを目指す。
同プログラムは「聖地リゾート!和歌山」のブランド価値向上▽持続可能な観光地域づくり▽滞在期間延長と消費拡大-の3点が基本方針。何度も訪れたくなる場所を目標に地域全体で観光資源を磨き、観光客による経済効果を高めることを目指すという。
令和6年度は世界遺産登録20周年の県内全域でのキャンペーンを展開。「令和の熊野詣」のウオークイベントや県立博物館特別展、社寺のライトアップなどを行う。また、海と山を生かしたアウトドア活動▽温泉と食が連携した企画▽サイクリングでの県内周遊-などの観光商品の開発を促進する。和歌浦や葛城修験、女人高野、しょうゆ醸造の発祥、捕鯨など和歌山にしかない特別な物語や歴史文化などを発信して、観光誘客につなげる。
このほか、インバウンド(訪日外国人客)を呼び込むため、観光プロモーターを従来の中国、香港、台湾、韓国などに加えて、今夏までに英、仏、豪にも設置。県の観光PR活動を海外の業者に委託し、観光セールスを強化する。
岸本周平知事は「来年の大阪・関西万博に来たインバウンドが、ついでに和歌山県に来ることはあり得ない。今年が勝負。万博とセットで和歌山に来ていただけるように売り込むことが勝負になる」と意気込みを述べた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。