東京朝鮮中高級学校(北区)の生徒たちでつくる管弦楽団によるチャリティーコンサートが21日、国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区)で開かれる。学外に向けた初めての試みで、保護者らが「演奏を楽しむ生徒のありのままの姿を見てほしい」と企画した。

 演奏者は、朝鮮半島の伝統的な楽器を扱う民族管弦楽部と、西洋楽器を扱う吹奏楽部の中高生ら計約60人。半島を代表する民謡「アリラン」や、民族教育をほどこす朝鮮学校の大切さを表現した歌など計13曲を披露する。

 日本社会では、民族などを理由としたヘイトスピーチが相次ぐ。民族管弦楽部の康翔佑部長(17)は「より多くの人に朝鮮音楽の良さや、僕たちのことを知ってもらいたい」と話す。

 午後6時開場で、公演は同7~9時。チケットは3千円で、全席自由席。集まったチケット代は、両部の運営費に充てる。ウェブページ(https://peatix.com/event/3950179/view)から購入できる。問い合わせは同校(03・6454・3901)か、実行委員会のメール(tkh.orchestra@gmail.com)へ。(平川仁)

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