北海道医療大学(当別町)が、北広島市への移転に伴い、大学病院(札幌市)の診療科を移転後に減らす計画であることが7日、わかった。歯科はそのまま残し、多岐にわたる医科は、内科、小児科、整形外科にとどめる方針という。新たにスポーツ医療にも力を入れる。コンパクトにすることで、病院の収支改善をめざす。

 大学を運営する学校法人東日本学園によると、2028年4月に、プロ野球日本ハムの新球場を核とする複合施設「北海道ボールパークFビレッジ」に大学を移転する計画で、大学病院も移す。ただ、病院は現状、1日平均の外来患者数が440人、24床ある病床の稼働率が36%で赤字が続いており、収支改善が課題となっているという。

 現在の病院の診療科がすぐに減るわけではない。東日本学園では現在、地域医療の維持と職員の雇用継続に向け、事業継承先を探しているという。(佐藤亜季)

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