東京都教育委員会は13日、都内公立学校の教職員による子どもたちへの性暴力や体罰、不適切指導に関する相談窓口に、2023年度は608件の相談が寄せられたと発表した。開設初年度の22年度(174件)の3倍超に上った。

◆相談者は「小学生」が最も多い

 性暴力の相談は28件、体罰や不適切指導などの相談は580件で、このうち懲戒処分に至ったのは3件だった。

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 児童・生徒間のトラブルや、家庭、塾に関した内容なども含めた全体の相談件数は1011件。22年度(235件)の4倍超で、相談者別では、小学生からが最多の706件を占めた。  相談窓口は22年4月、「教員による児童生徒性暴力防止法」の施行を受けて開設した。都内全公立学校の児童・生徒を対象にメールや電話、相談シートで受け付け、弁護士が対応する。都教委によると「幼い子どもは何が性暴力か気付きにくい」という専門家の指摘を受け、今回から幅広く悩みをくみ取るために相談シートには「傷付く言葉を言われた」などの項目を新たに加えた。(三宅千智) 

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