織田信長が築いた安土城(滋賀県近江八幡市、東近江市)で「令和の大調査」をしている県は17日、天主台の東側にある「本丸取付台」にあった建物の規模が判明したと発表した。天主台に最も近い建物だけに建物の性格などを知る手掛かりとなりそうだ。
県によると、本年度は天主台東面などを調査。南端とみられる石列が新たに見つかり、昨年度の調査と合わせて本丸取付台の建物は屋根も含めた大きさが東西約9.5メートル、南北約17.5メートルと推定した。小和田哲男静岡大名誉教授(戦国史)は「礎石は天主の礎石とほぼ同じ大きさで重要な建物だったと考えられる」としている。
本年度の調査でも天主台の石垣が人為的に崩された「破城」の可能性を示す状況が確認された。火災に伴う遺物は見つからず、安土城の焼失後に片付けられた可能性がある。
22日午前10時~午後3時に現場を一般公開する。事前申し込みは不要だが、入山料(大人700円、小中高200円)が必要。発掘現場の公開のみで説明はない。
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