老弁護士の役は自分にぴったりで、なり切って演じられると語るベイツ SONJA FLEMMING/CBS
<主演ドラマ『マトロック』が大ヒット中の名女優キャシー・ベイツ。70代で高齢の敏腕弁護士役に挑んだ理由とは?>
1990年の『ミザリー』で恐怖の元看護師を怪演してアカデミー主演女優賞に輝いたキャシー・ベイツ(76)が、今度は米CBS系列のドラマ『マトロック』で高齢の敏腕弁護士役に挑んでいる。
80年代にヒットした同名ドラマのリメーク版で、オリジナル版では男性だった主人公マトロックが、今回は女性という設定になっている。シーズン1には「1000万のファンが熱狂した」そうで、CBSは既にシーズン2の制作を決めている。
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「この役を演じられること、その機会を与えられたことに感謝している。視聴者の数にも感激ね」。視聴者の多くは、今や消えゆくのみの世代かもしれない。でも、と彼女は言う。「ベビーブーム世代は脇に追いやられているけれど、私たち、まだまだ健在よ」
宣伝用の大看板に載った自分の顔を見るのは正直言って「怖かった」そうだが、この年齢で主役を張れるのが稀有であることは百も承知。
「こんなことが起こるなんて、今でも現実とは思えないくらい。でも最初から、素晴らしい作品になると確信していた。だから私は、ベストを尽くすという選択をした。そして一人の役者として、誰にもノーと言わせないように努めると決めた」
そう語る大女優に、本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。
◇ ◇ ◇──このドラマで演じる役のどこに共感する?
彼女はいったん引退したけど戻ってきた。そんな彼女に、いろんな意味で共感する。私にぴったりのキャラクターだし、役になり切って演じることができる。彼女が経験することの多くは、私も経験したり考えたりしている。信じられないくらいにね。
──70歳代での大ヒット。ご気分は?
なんとも言えない素敵な気持ち。説明はできない。もう俳優人生の終わりは近いと感じていたし、同じ世代の女優たちが忘れられかけているのも見てきた。この年になれば、誰だってそう。でも、だからこそたくさんの人に共感してもらえるのだと思う。
──こういうキャラクターは高齢世代の励みになる?
80歳でアカデミー主演女優賞を取ったジェシカ・タンディが衰えていくのを、私自身も見てきた。一緒に何かやりたいと思っていたけど、彼女はもうセリフを覚えられなくなっていた。ああ、自分もいつか、と思ったこともある。
でも今回の弁護士役をもらえて救われた感じがする。彼女は老いても賢く、情熱もあれば知恵もあり、時には失敗もする。そこがいい。
──回顧録を書く気は?
なくはない。休みを取って、映画とかの仕事を入れずに、本腰を入れて何か書けたらいいなと。その気になったらお知らせするわ。
CBSドラマ『マトロック』予告編
CBSドラマ『マトロック』予告編本誌のインタビューに答えるキャシー・ベイツ
On The Parting Shot:
— Newsweek (@Newsweek) October 30, 2024
Kathy Bates joins @Halanscott to discuss CBS' reimagining of "Matlock" which has been so successful, it's already greenlit for a second season.
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