手足が不自由ながら口にくわえた筆で詩や絵画を創作し、4月に78歳で亡くなった星野富弘さんのお別れ会が21日、出身地、群馬県みどり市の「富弘美術館」で開かれ、山本一太知事など約150人が別れを惜しんだ。みどり市の須藤昭男市長は「苦しみや悩みを抱えるのは自分だけではないと勇気づけられ、生きる力をいただいた」と感謝を述べた。

 星野さんは中学校教諭だった1970年、事故で首から下が動かせなくなり、入院中に創作を開始。四季の草花を柔らかなタッチで描いた水彩画に詩を添える作風で知られ、国内外で多数の個展を開いた。

 会終了後、遺作などを集めた追悼展示も公開された。12月1日まで。

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