ブルック・シールズ(5月20日、ニューヨーク) lev radin-Shutterstock

<トニー賞授賞式にクロックスのサンダルで登場したブルック・シールズに対して驚きの声が多く上がったが、本人は「健康上の選択でもあった」と説明>

幼い頃からモデルとして活躍し、子役時代には「絶世の美少女」として一世を風靡したブルック・シールズ。非の打ちどころがない美女から年齢を重ねて59歳となったブルックが、6月16日に米ニューヨークで開催された演劇界最高の栄誉とされるトニー賞授賞式にクロックスのサンダルを履いて登場し、話題を呼んでいる。

【写真】スカートをたくし上げてノリノリでクロックスを披露するブルック

プレゼンターを務めたブルックは、モニーク・ルイリエの鮮やかなイエローのドレスを纏ってレッドカーペットに登場。しかし、足元はなぜかカジュアルフットウェアブランド「クロックス」のサンダルだった。しかも、カメラマンの前でわざわざロングスカートをたくし上げ、笑顔でドレスとマッチするイエローカラーのクロックスを披露し、堂々とポージングまで行った。

華やかな授賞式で足元を飾ったのはベストセラーの「クラシック」で、アマゾンで20ドル台で買えるものだとメディアは伝えており、胸元が開いたゴージャスなドレスとは不釣り合いな選択にネットでは「なぜ?」「理解できない」と驚きと困惑の声が上がっている。

ハイヒールを履けなかった理由を説明

クロックスを履いた理由について、ブルックは「ファッションとしてだけでなく、健康上の選択でもあった」と明かしている。

授賞式の2日前に210万人のインスタグラムのフォロワーに向けて「両方の足の指の手術を受けた」と綴って術後の足の写真をシェアしていたブルックは、レッドカーペット上のインタビューで「3日前に両足の手術を受けて、縫った傷がたくさんある」と、ハイヒールが履けなかった理由を説明。「幸運にも履ける靴を見つけた」「気分は最高」と話した。

欠席せずにクロックスを履いて出演したブルックに、「素敵だと思わない?」「ドレスの色と完璧にマッチ」「快適さは重要」と称賛の声も多く寄せられている。

還暦間近のブルックがレッドカーペットで履いたことで、「クロックスの新時代???!!!」との声もあるが、ハリウッドセレブの間で近年クロックス人気が高まっている。ベラ・ハディッドやケンダル・ジェンナーらトップモデルから女優マーゴット・ロビーや歌手ジャスティン・ビーバーまで多くのセレブが着用する姿がキャッチされている。

授賞式後にファンからの質問に答える形で6度目の手術だったことを明かしたブルックは、「ハイヒールはしばらくおあずけ」と話す動画を投稿しているが、ブルック効果でイエローのクロックスが売り切れ続出だとのコメントも寄せられている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。

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