新緑に包まれた「忠魂之碑」(右奥)に巫女らによる神楽も奉納された=29日、秋田市の総社神社

「昭和の日」の29日、第33回秋田県特別攻撃隊招魂祭が秋田市の総社神社で、遺族関係者らが参列して行われた。

招魂祭は同市のツバサ広業創業者で海軍特攻隊員だった舛谷健夫氏が平成4年、同神社に「特別攻撃隊忠魂之碑」を自費で建立して以来、県出身の戦没特攻隊員56柱を慰霊するため毎年開催している。

国歌斉唱や神事に続き、56柱の英霊名を読み上げ、追悼文や玉串をささげた。さらに英霊の一人の桑野正昭海軍少尉が出撃前に故郷に送った遺書を、参列した武内伸文県議が奉読。同じく宇佐見康人県議が秋田県民歌を「♪秀麗無比なる鳥海山よ…」と奉唱した。

同社2代目社長で実行委員長の舛谷政雄氏は「占領政策による現憲法が日本人に自国の歴史に誇りを持たせず、己のためだけの価値観を助長させた今、祖国を守った先人に思いをはせたい」とあいさつした。

招魂祭に続き、拓殖大特任教授、防災教育研究センター長の濱口和久氏が記念講演を行った。

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