増え続ける児童虐待に対応するため、東京都が来年度、児童相談所(児相)から警察に虐待の疑いがある事案についてリアルタイムで情報共有する運用を始めることを明らかにした。現在は、緊急性が高いと考えられる事案以外は月1回の共有にとどまっているが、連携を密にすることで子どもの命を守る狙いだ。

 小池百合子知事が26日の都議会の一般質問で、菅原直志議員(都民ファーストの会)に答弁した。都福祉局によると、児相への虐待相談は年々増え、深刻な事案も増加。子どもの命や安心できる環境を守るため、児相が把握した事案の詳細や対応状況を、警察にも即時共有することにした。

 同様の運用は、埼玉県が2020年に全国に先駆けて導入した。小池知事は「警察との連携を一層深めながら、児童虐待防止に全力で取り組んでいく」と述べた。(太田原奈都乃)

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