「自分がどう見られているか」を理解して仕事する
家主の「たかさき」です。クリエイターとして、主に映像制作の仕事をしています。
クライアントは、企業や行政など様々。セミナーの仕切りや配信、登壇まで僕が担当している案件もあります。ほかには農家さん向けのCMをつくったり、ミュージックビデオをつくったり……。映像ソフトの動画教材を制作したこともあります。それからポップアップイベントの主催、洋服のデザインから販売までなど。いろんなことをやってます。
僕はフリーランスなので、自分で自分の仕事をコントロールしなくてはいけません。仕事をするうえで特に意識しているのは、 「自分がどう見られるか」 ということ。僕なりの仕事術について、ご紹介します。
①ギャップをつくる
まず、 「ギャップ」をつくることが、大事かなと思います。これにより、加点式で自分を見てもらえるようになります。
行政や企業と仕事をすることが多いのですが、あまりスーツなどのカッチリした服は着ません。また、どんなにお堅い仕事でも金髪で行きます。
「金髪なのにしっかりやってくれる」という評価に繋げることができます。
フリーランスだからこそ「説明」が大事
②きちんと説明する
次に、 「きちんと説明する」 ことも大事です。クリエイターが一体何をやっているのか、やったことのない人には伝わりません。映像編集やデザイナーの人には”あるある”かもしれませんが、やっていることの複雑さに反し「簡単な仕事」と思われることもあるんですよね。
僕は絶対にそう思われたくないので、作品をつくるにあたりどんなことをしないといけないのか、すべて説明します。そうすることで報酬に意味が出るし、やっていることが「簡単ではない」ことを理解してもらえます。
ときには、直接編集画面を見てもらうこともあります。
裏方が「分かってくれよ!」と思う気持ちも分かるんですが、自分から伝えないで察してくれるのを待つのは、やってはいけないこと。裏方が説明をサボってしまったら、自分の功績が消えてしまうと思うからです。
たとえば、以前ライブのオープニング映像をつくっていたことがあります。映像にはあまり関与していないタレントが先にSNSで公開したら、功績が表に出る人だけのものになってしまう。僕はそれは違うと思うので、許可を取って同時に自分も発表するようにしていました。
裏方仕事をしている人なら分かると思いますが、本当にえげつない作業量と時間で作品はできあがります。だからこそ、自分の功績を主張したほうがいいと思うのです。
フリーランスは、どうしても「弱い立場」になりがちです。
僕は、自分から「弱い立場」に行かないように気を付けています。
たとえば、打ち合わせ中に、上司のようなスタンスでマウントを取ってくる取引先がごく稀にいます。僕が年下かつフリーランス、しかも金髪なので、自分のほうが「立場的に上」としてそういう態度をとるのです。
でも、同じプロジェクトに関わって、一緒に仕事をしているという意味では、立場は対等なはず。こういうときは、この仕事がなくなってもいいという気持ちで仕事をします。下手に出てしまってはいけません。失礼なヤツに対しては、僕も失礼な態度で対応します。なぜなら、下に見られることは僕の負担が増えることに繋がるからです。
ナメられると、「これもよろしく」「あの修正も追加で」と必要以上に作業が増えてしまう。そうなってしまった場合は、「これ以上作業が増える場合は、追加予算が必要です」と伝えます。
我慢できるギリギリのラインで働きたくないじゃないですか。どうしても言いにくいときは、「ほかの人も関わっているんです」って、「自分のわがままじゃない」スタンスで交渉することもあります。
言うべきことはちゃんと言う。これが僕のモットーです。
「謝りすぎない」ことの大切さ
③謝りすぎないようにする
また、 「謝りすぎる」ことも得策ではありません。
ミスをしたら、ちゃんと謝るのは当たり前。でも、ミスをしているか分からないにもかかわらず、責められると謝ってしまう人がいます。
悪くないのに謝ってしまうことは、自分から「責められやすい環境」をつくることに繋がるので注意が必要です。
働きやすい環境を守るために、下手に出たり反射的に謝ったりするのはやめましょう。
④タスク出しをする
「タスク出し」 も大事です。
僕は、朝のうちにその日やらなければならないことをリストアップします。お酒を飲むのが好きなので、「これがすべて終わったらお酒が飲める!」と思いながら仕事をします。
コツは、どんなにしょぼいことでもリストに入れること。そうすることで、一つひとつの作業の達成感が上がり「自分ってエライ」と思えます。
タスク出しをすると、進捗が分かりやすい一方で「これ、全部やるの無理だぞ」と思うこともあります。そういうときは無理をせず、 「こんだけがんばって達成感がないのは意味分からん」 と思いましょう。
すべて終わっていなくても、自分に甘くてOK。「こんぐらいやったし、いいだろう」とお酒を飲むのです。徹夜することは、ほぼありません。
無理したくないので、納期を少しばかり長く見積もることもあります(笑)。そのうえで早めに提出できれば、「仕事できる感」がより強くなります。
それから、大きな仕事があるときは、先に欲しいものを買って 「ご褒美の先取り」 をするのもおすすめです!
僕は、オンオフの切り替えが得意ではありません。旅行先でも仕事をしたくなってしまうので、パソコンを持っていくほどです。
フリーランスならでは? オンオフのつけ方
⑤オンオフをはっきりさせる
強制的にオフにするために、僕はお酒を飲みます。
お酒を飲まないとずっと仕事をしてしまうので、お酒を飲んで仕事なんてできない頭にして、楽しむモードに切り替えるのです。
「NON STYLE」の石田さんも、「お酒を飲んで仕事をやめる」と言ってました。僕は確実に石田さんほどしっかりはしていませんが、オンオフのスイッチング方法は近いのかなと思います。
僕は、「寝ないとダメ」なタイプです。
20歳くらいのときは「寝る時間がもったいない」マインドだったので、よく「寝すぎた……」と落ち込んでいました。ただ、今は絶対に8時間は寝るようにしています。
『嫌なこと全部逃げてみた アラサー男3人のがんばらない日常』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします8時間寝て100%のパフォーマンスで働くのと、4時間しか寝ないで70%のパフォーマンスで働くの、どっちがいい仕事できる? ……そう考えて、「寝るほうが大事だ」と思うようになりました。
しっかり寝て、起きているときにいいパフォーマンスを発揮する。結局、こっちのほうが効率いいのです。
睡眠の質を上げるためにやっているのが、寝る前にお酒を飲むこと。
また、「明日朝早いけどあんまり疲れてないな、今日寝られるかな」みたいな日は、サウナに行きます。サウナは「整う」以上に、「疲れる」ために行っているまであります。
「お酒を飲む」というのはあくまでマインドの話ですが、みなさんも自分に合う方法でオンオフの切り替えをしっかりつけて、いいパフォーマンスを発揮できるといいと思います。
以上、僕なりの仕事術をご紹介しました。皆さんがすでに実践しているようなこともあるかもしれませんが、「こんな考え方や対処法もあるんだな」と何かの役に立ててもらえたら最高です。
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