1つの勉強法極めるか、複数の方法で試すか
『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら)みなさんは、1つの勉強法を愚直に続けるのと、いろんな勉強法を実践するのとでは、どちらのほうが効果があると思いますか?
例えば、暗記にはさまざまな方法があります。
書いて覚える、見て覚える、問題を解いて覚える……と、さまざまな方法を想像することができるでしょう。
このうちの1つを選んで、その方法でひたすら暗記したほうがいいのか、それとも複数の暗記方法を組み合わせたほうがいいのか。どちらのほうが効果があるのでしょうか。
一見すると、1つの勉強法をずっと続けたほうが、学習効果は上がりそうです。
しかし、東大生に話を聞いてみると、単元の勉強でも、定期テストの勉強でも、いろんな勉強法を試して覚えていたという人が70%以上を占めているのです。
なぜ、「同時並行勉強法」を実践したほうがいいのか? これについて、漫画『ドラゴン桜』では次のように説明されています。
※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
(漫画:©︎三田紀房/コルク)(漫画:©︎三田紀房/コルク)ということで、1つの勉強法を続けるのではなく、複数の勉強法を同時並行で実践したほうがいい、という話でした。
同じ方法を続けるのも、確かに効果はあるのですが、ちょっとしたタイミングで別の勉強法を試してみるほうが、脳が「慣れる」ことがなくなり、いい効果を生む、というわけですね。
「でも、たくさんの勉強法を実践するのは、ちょっと難しいのではないか」なんて考える人もいるでしょう。
しかし、難しく考える必要はありません。ちょっとした工夫で、「同時並行勉強法」は実践できます。
例えば、順番を変えてみるという工夫です。これは、多くの人が簡単にできる「同時並行勉強法」だと思います。
この連載の一覧はこちら1~100までの英単語を覚えようとするときに、1から順番に単語を覚える人が多いと思います。
そこで工夫をしてみましょう。100から遡って1に至るように単語を覚えたり、友人や家族に「1〜100の単語から、ランダムに英単語を言ってみてくれない? それの日本語を答えられるかチェックしたいんだ」とお願いするのもいいでしょう。
同じように、いつも読んでいる参考書を逆から読んでみてもいいですし、なにかをまとめるときにノートではなく、ルーズリーフを使って、そのルーズリーフをシャッフルして復習する、というやり方でもいいでしょう。
これであれば、そんなに負荷がかかりませんよね。
複数の教科書と参考書を同時に眺める
また、複数の本を同時並行で読んでいく、という勉強法もあります。例えば東大生の中には、こんな人がいました。
「世界史の勉強をするときに、私は教科書1冊と、参考書5冊買って、それらを同時に使って勉強していました。まずは教科書を読みながら、同じ部分がほかの参考書ではどう記述されているのかを確認しました。そして、その部分がどのような問題として出題されているのかも、確認して勉強をしていました」と。
具体的に言うと、フランス革命についての記述があるページを読んでいるときに、ほかの参考書では「フランス革命」をどう説明しているのか、というのを確認するわけです。
同じ物事を説明していても、本によって説明の仕方は変わってきます。それを見比べながら読むと、1冊の参考書を読んでいても飽きないで済むわけですね。
また、同時に「フランス革命において、どのような部分が問題になるのか」というのを確認することで、勉強の効果が大きく上がるというわけです。
いかがでしょうか? 1つのやり方だと飽きてしまうという人はぜひ、同時並行勉強法をやってみてください。
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