円安や急激な物価高騰を受け、文部科学省は28日、官民共同の留学支援プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」で給付する奨学金を、最大10万円増額すると発表した。

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 トビタテ!は現在、1年以内の留学をする高校生や大学生に対し、渡航費や授業料を含め、最大で247万円を支援している。返済は不要で、これまでに1万人以上が支援対象となった。

 増額されるのは、渡航費などを支援する留学準備金。アジア地域は15万円、それ以外の地域は25万円が支給されてきた。これを、最大で10万円増額する。対象は、今年度の採用者。来年度以降は未定という。円安が進み物価高騰も続くなか、「実際に留学計画を変更したり、留学自体を諦めたりする人もいる」(担当者)といい、そういった状況を避けるために増額を決めたという。

 政府は2033年までに海外に留学する学生を年50万人にする目標を掲げている。日本学生支援機構によると、日本人学生の留学は22年度で約6万人。

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