11月13日に92歳で死去した詩人の谷川俊太郎さんが死の約3週間前まで書き継いだ遺作が、今月6日発売の文芸誌「新潮」1月号に掲載されることが4日、分かった。死や自然、宇宙について内省的な筆致でつづられている。
新潮社によると、詩人で作詞家の覚和歌子さんとの共作で「いつかなじんだ靴を履いて」と題されている。短い詩を交互に詠む「対詩」の形式で、5月20日から10月20日まで、10行以内の短い詩を12編ずつ送り合った。
覚さんは谷川さんの今回の詩について、普段の好奇心やユーモアが影を潜め、「内面の一点をじっと見つめ続けている気配」があると解説している。
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