和歌山県で盛んな林業の魅力を広く知ってもらおうと、お笑いコンビ「見取り図」の2人(盛山晋太郎さん、リリーさん)が出演するPR動画が完成した。10月17日に吉本興業大阪本社(大阪市中央区)で記者会見し、実際に丸太を切って林業のやりがいをアピールした。
和歌山県は、面積の4分の3以上を森林が占めるという、全国でも有数の「林業県」。だが、担い手は年々減りつつある。
県林業振興課によると、県内の林業就業者は昭和時代には約1万人いたが、昨年は586人まで減った。その半数以上が50歳以上の男性という。新規の林業就業者はここ5年ほどで徐々に増えてはいるが、高齢や収入面を理由にやめる人も多く、若い世代の担い手確保や育成が急務になっている。
そんな林業の課題解決に少しでもつながればと、若者を中心に人気を集める「見取り図」の2人に声がかかった。
県と吉本興業は地域活性化などを目的に、今年1月に包括連携協定を締結。その第1弾として、2人が林業の魅力を発信することになった。ツッコミ担当の盛山さんは母親が和歌山県出身。持ち前の「ワイルドさ」も見込まれて選ばれたという。
動画では、2人が同県上富田町を訪れ、最新の機械を使って林業に挑戦。チェーンソーで丸太を切ったり、クレーンを使って丸太を運んだりしたほか、名物の「めはりずし」や梅干しも味わい、食でも和歌山の魅力を伝える。
盛山さんは「木を切った時のあの快感は忘れられん。動画を通じて林業の楽しさを知ってほしい」。リリーさんは「周りにも木でできているものが多いと知った。木を大事にしたいなと改めて思った」と話した。
動画はユーチューブの和歌山県公式チャンネル(https://www.youtube.com/@PrefWakayama/videos)や吉本興業チャンネル(https://www.youtube.com/@yoshimotokogyo)で見られる。(岩本修弥)
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