【ミュンヘン共同】ドイツ南部ミュンヘンで開催中の第73回ミュンヘン国際音楽コンクールの木管五重奏部門で11日、千葉県船橋市出身のファゴット奏者、古谷拳一さん(30)が参加する「パシフィック・クインテット」が2位となった。観客が選ぶ聴衆賞も受賞した。公共放送ARD主催のコンクールは若手音楽家の登竜門として知られる。
古谷さんは「グループで臨むコンクールは、メンバー全員のコンディションを合わせる難しさがあるが、みんなで納得の演奏ができた。本当にうれしい」と笑顔を見せた。1位はチェコのグループだった。
パシフィック・クインテットは古谷さんとドイツ、スペイン、ロシア、ホンジュラスのメンバーで構成。2017年に札幌市で開催された「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」で出会い、19年に結成した。
これまでドイツを中心に活動してきた古谷さんは「これからは日本や世界に活動を広げ、ファゴットや木管五重奏の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と話した。
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