サイバー攻撃による大規模なシステム障害が発生した出版大手KADOKAWAは29日、書籍の出荷が滞っていた出版事業について、8月中旬以降に、1日当たりの出荷部数がほぼ平常時の水準に回復する見込みとなったと発表した。
サイバー攻撃が発覚した6月以降、新刊の出荷は維持したが、既刊の出荷部数は平常時の3分の1程度に減少していた。9月からは、同社が構築した書店と直接受発注できるシステムも再稼働する見通し。同社は「出荷保留分や、店頭で品薄となっているタイトルの埋め合わせを図り、逸失した収益の奪回を進める」と説明している。
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