第49期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は15日、許家元九段が張栩九段に白番中押し勝ちし、通算成績を5勝3敗として他のリーガーに先駆け今期のリーグ戦を終えた。張は1勝6敗となった。
すでに許はリーグ残留、張は陥落が決まっていたが、張が序盤から工夫をこらし、これに許が対策を講じる丁々発止の応酬が交わされた。中盤たけなわの局面で、許は張の大石を仕留めにいく。張には絶妙のシノギ筋があったがこれを逃し、大石が死んで碁は終わった。
本局で今期リーグ戦のセミファイナルラウンドはすべて打ち終え、残すは22日の最終一斉対局4局のみとなった。7戦全勝で首位に立つ一力遼棋聖は富士田明彦七段(3勝4敗)と、6勝1敗で2位の余正麒八段は山下敬吾九段(4勝3敗)と対戦。一力が負け、余が勝った場合のみ、決着は29日の挑戦者決定プレーオフに持ち込まれる。(大出公二)
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