キッスは永遠のスターに(昨年12月、ニューヨークでの最終公演) KEVIN MAZUR/GETTY IMAGES

<昨年12月にライブ活動引退を表明。楽曲や知的財産権を含む「音楽カタログ」を売却し、アバター版「キッス」にバトンタッチを行った>

ハードロックバンドのキッスが楽曲や肖像権、知的財産権を含む「音楽カタログ」を売却した。売却額は3億ドルに上ると報じられている。

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購入したのはスウェーデンの音楽投資企業ポップハウス・エンターテインメント。人気グループ「ABBA」を「ABBAtars(アバター)」化したバーチャルコンサートを成功させており、既にキッスのアバターショーや伝記映画の計画も進めている。


キッスは昨年12月2日をもってライブ活動を引退。最終公演では、メンバー4人がアバター化したキッスへのバトンタッチを行った。バンドの完全バーチャル化は米ロック史上初の試みだという。

音楽業界では近年、カタログ売却が相次いでいる。2020年にはボブ・ディランが全楽曲、今年2月にはマイケル・ジャクソンの楽曲の50%の権利が売却。英ロックバンドのクイーンも交渉に入った。「キッスは俺たちよりもデカい。だから生き続けるべき」とキッスのリードボーカル、ポール・スタンリーは語る。

ベーシストのジーン・シモンズいわく、「テクノロジーでポールはかつてないほど高くジャンプする」。ファンはカタログ売却を悲しまなくていいかもしれない。

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