安倍文殊院で公開された、獅子から降りた文殊菩薩像=2日午前、奈良県桜井市

 陰陽師・安倍晴明ゆかりの安倍文殊院(奈良県桜井市)で、国宝の本尊・文殊菩薩が獅子から降りた姿が公開された。免震装置を設置するためで、来年5年末ごろまで、現在の姿で拝観できる。

 獅子に乗る姿で知られ、文殊菩薩としては約7メートルと日本一の大きさという。鎌倉時代の仏師・快慶が造った。文殊菩薩とハスの台座は結合部分がなく、固定されていなかった。2009~11年にも文化財調査などのため降ろされていた。

 植田俊應貫主は「もう二度と降りることはないだろう。同じ目線で拝める貴重な機会に、文殊様の顔を心に刻んでほしい」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。