韓国の総合エンターテインメント企業「HYBE」(ハイブ)傘下の芸能事務所「ADOR」(アドア)は31日、臨時株主総会を開いた。ハイブと対立していたミン・ヒジン代表の留任が決まった。ミン氏は総会後の記者会見でハイブ側と和解したい考えを示したが、内紛が収束するかは不透明だ。

 アドアの株式の8割を保有するハイブは、ミン氏がハイブのグループから独立を企てたとして背任などの疑いで刑事告発し、臨時株主総会でミン氏の解任を図っていた。だが、ソウル中央地裁が30日、解任案を議決しないように求めたミン氏側の仮処分申請を認めたため、解任は回避された。一方、ミン氏側近の取締役2人は解任され、ハイブ側が送り込んだ3人が新たに選任された。今後、ハイブの影響力が強まる可能性がある。

 ミン氏は人気アイドルグループNewJeansの生みの親として知られる。ミン氏は31日の記者会見で、「NewJeansをはじめ皆が傷ついた。NewJeansの未来のためにも、ハイブの未来のためにも争いをこれ以上、長引かせたくない」と述べた。

 NewJeansは日本デビューを控えており、6月26~27日には東京ドームでファンミーティングを予定している。(ソウル=太田成美)

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