日本テレビが制作したドラマ「セクシー田中さん」の原作者である漫画家芦原妃名子さんの死去を巡り、制作の経緯を調べていた同局の社内特別チームは31日、調査結果を公表した。原作者側とドラマ制作者側の意思疎通がうまくいかず、両者の信頼関係が失われていったと明らかにした。
日テレの石沢顕社長は関係者が安心して制作に臨めるよう責任を持って取り組むと述べた。
ドラマ「セクシー田中さん」は、全10話のうち9話と最終話の脚本を芦原さんが執筆した。放送が終了した昨年12月下旬、8話までを担当した脚本家が、最後の2話は原作者が書いたと記した上で「苦い経験」などと交流サイト(SNS)に投稿。芦原さんも今年1月、原作を忠実にドラマ化するとの条件が当初なかなか守られず、脚本の修正に苦労した経緯をブログやSNSで明かしていた。
報告書では初回放送まで6カ月程度だったドラマの制作期間が「足りていなかった可能性がある」と指摘。放送開始の1年半前、遅くとも1年前には企画決定するよう努めるとの方策を挙げた。
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