記者会見で「地域・民衆ジャーナリズム賞2024」の受賞作品を発表する実行委員会の武内暁事務局長(中央)ら=31日午後、埼玉県庁

 反戦を訴え続け、2016年に101歳で死去したジャーナリストむのたけじ氏の精神を受け継ぐため創設された「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」の実行委員会は31日、むの氏が生前に障害者を差別する発言をしていたとして、賞の名称からむの氏の名前を削除したと発表した。

 実行委によると、1979年9月に北海道新聞労働組合が主催した講演会で、障害者の出産を巡って差別発言があった。昨年、過去の受賞者から問い合わせがあり発覚した。

 実行委の共同代表として選考に携わっていたルポライター鎌田慧さんや作家落合恵子さんら4人は、問題発覚を受けて代表を辞退した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。