福島県沿岸部で千年以上の歴史を誇り、甲冑姿の騎馬武者が威風堂々と戦国絵巻さながらの光景を繰り広げる行事「相馬野馬追」が25日、開幕した。例年7月の開催だったが、昨年、熱中症で馬が死ぬなどしたため、今年から猛暑を避け5月の前倒し開催となった。
同県相馬市の相馬中村神社から武者行列が出陣。総大将はかつて一帯を治めた相馬氏の末裔で広島県在住の相馬言胤さん(15)。
野馬追は、相馬氏の遠祖とされる平将門が放った野馬を敵に見立てて軍事演習をしたのが起源とされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。26日には最大の見せ場「甲冑競馬」や「神旗争奪戦」があり、27日に最終日を迎える。
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