「魂のピアニスト」と呼ばれ、心を揺さぶる演奏で人気を集めたピアニストのフジコ・ヘミング(本名=ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ)さんが4月21日死去した。92歳。ベルリン生まれ。葬儀は近親者で行った。関係者がお別れの会を検討している。
今年3月に膵臓がんと診断され、療養していた。
日本人のピアニストの母とスウェーデン人の建築家の父を持ち、幼少期に来日。母の手ほどきでピアノを始め、東京芸術大に進学した。卒業後はベルリンで学んだ。
若い頃に風邪が原因で耳が聞こえなくなる苦難を経験し、その後一部回復した。1999年、NHKのドキュメンタリー番組で半生を取り上げられ、60代後半から人気ピアニストとして活躍するようになった。
アルバム第1作「奇蹟のカンパネラ」は200万枚を超える大ヒットを記録、2000年の日本ゴールドディスク大賞の「クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を獲得した。代名詞とされるリストの「ラ・カンパネラ」や、ショパンの曲を愛し、国内外で精力的に演奏活動を重ねた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。