日本のブライダルファッションの第一人者として活躍したデザイナーの桂由美(かつら・ゆみ、本名結城由美=ゆうき・ゆみ)さんが4月26日に死去した。94歳だった。東京都出身。本人の意向で葬儀は行わず、後日「追悼ショー」(しのぶ会)を開く予定。

共立女子大を卒業後、パリへ留学。シルクやレースなどさまざまな布地をウエディングドレスの素材として開発し、1964年に日本初のブライダル専門店を東京にオープンした。

81年にニューヨークのショーで発表したマーメイドラインに似たシルエットは「ユミライン」と呼ばれて人気を博し、代表作となった。

93年にローマ法王に祭服を献上。99年、東洋人で初めてイタリアファッション協会の正会員となり、2003年からは毎年パリでコレクションを開いた。アジア各国の伝統の婚礼衣装などを後世に残すことにも尽力した。19年、文化庁長官表彰。

桂由美さん

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