環境省は24日、新潟県佐渡市で生まれた国の特別天然記念物トキ16羽を中国に返還すると発表した。中国側が訪日し、29日に佐渡市のトキ交流会館で引き渡しの署名を行い、31日に北京へ移送する。返還は2016年以来、8年ぶり。日中の覚書に基づき、中国から提供されたトキの子の半数は返すことになっているが、新型コロナウイルス禍の影響で停滞していた。

 環境省によると、今回の返還対象のトキは、佐渡トキ保護センター(佐渡市)で16~22年に生まれた雄7羽、雌9羽。移送に先立ち、隔離して鳥インフルエンザなどの検査を実施している。飼育の準備が整い次第、北京動物園が受け入れるという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。