米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)は21日、システム開発の富士ソフトに対して実施しているTOB(株式公開買い付け)期間を11月5日まで延長すると関東財務局に届け出た。当初期限は10月21日としていた。富士ソフトが18日、KKRによるTOBへの賛同を維持すると改めて表明したため。応募をためらっていた株主に売却の機会を提供するという。

富士ソフトは、米ファンドのベインキャピタルがKKRを上回る価格での買収案を提示したことを受け、KKRのTOBに対する姿勢を表明した。一方で、ベインの案も「真摯(しんし)な提案」として是非を検討しており、結論が出次第、意見を表明する。

KKRのTOBは1株8800円で、2段階方式。11月5日までの1回目の結果により2回目を実施する。ベインは富士ソフトの賛同を条件に、10月下旬をめどに1株9450円でTOBを開始するとしている。

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