ソニーグループは8月、東京・銀座の数寄屋橋交差点のシンボルだった複合商業施設「ソニービル」の建て替え工事を終え、新たに「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」を完成させた。扉や壁をなるべく設けず、公園のように気軽に出入りできる設計で、各フロアをアートや音楽のイベント向けに貸し出す。2025年1月開業予定。

地上5階、地下4階建てで、高さは約34メートルと周辺ビルの高さの半分程度。打ち放しのコンクリート建築で屋外との一体感を演出した。テナントは入れず、「SONY」のロゴも控えめだ。

ソニービルは1966年に開館。創業者の一人の故盛田昭夫氏の発案で、ソニー商品のショールームだった。交差点に面する10坪をあえて空き地にし、「銀座の庭」(盛田氏)としてイベントスペースにしていた。

ビルの解体中、2021年9月までの3年間は公園として開放し、854万人が来園。ソニーグループ担当者は「庭の思想を公園に発展させ、街に開かれた施設になることを目指す。多くの人に訪れてほしい」と話している。

竣工(しゅんこう)した「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」(ソニーグループ提供)

1966年に開館し、2017年に営業を終了したかつての「ソニービル」(ソニーグループ提供)

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