東京電力福島第1原発で、ホースが抜けないようアクリル板を設置したALPSの廃液タンク=2月(東電提供)

 東京電力は福島第1原発で発生する汚染水を浄化する、増設の多核種除去設備(ALPS)の運転を再開した。昨年10月、下請けの男性作業員2人が高濃度の放射性物質を含む廃液を浴びて被ばくした事故を受けて停止していた。第1原発ではトラブルが相次いでおり、東電は全ての作業の安全点検を進めている。

 東電は、予定外の弁の操作で配管の内圧が急激に変化し、ホースがタンクから外れたことなどが原因と説明。再発防止のため、ホースが抜けないようタンクの上部にアクリル板を設置したほか、弁は予定外の操作ができないように施錠した。

 東電は安全点検を5月中には終える見込み。

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