衆院東京15区補欠選挙で通行人にビラを配る須藤元気氏陣営のスタッフら=23日午前、JR亀戸駅前(奥原慎平撮影)

衆院東京15区補欠選挙(28日投開票)に出馬した無所属新人の須藤元気氏(46)は23日午前、JR亀戸駅前で辻立ちを行った。選挙期間中に1万人と握手する目標を立てたという須藤氏。前参院議員で総合格闘家としても名をはせただけに、逆に握手や記念撮影を求められるケースも少なくない。通勤客らに両手を差し出すと100人のうち約40人が応じていた。

須藤氏は政党や政治団体の支援がない「完全無所属」で、ビラ配りやマイクで握るスタッフも全員ボランティアだ。選挙戦も8日目を迎え、陣営には若干疲れの色も。この日は当初、ビラとタスキを忘れてしまうハプニングがあったが、須藤氏は「ビラもタスキもなくても手を出せばいい。手持ちの中でベストを尽くせるかが勝利に結びつく」と1時間半で約300人と握手していた。

須藤氏は「車上から手を振っても響かない。直接会って、どぶ板で、気合と体力で元気に頑張っている感じだ」と語る。最近は虹色に光り輝く電飾をあしらった「キラキラたすき」も調達し、聴衆に人気だという。

衆院東京15区補選は他に諸派新人の福永活也氏(43)▽無所属新人の乙武洋匡氏(48)=国民民主推薦=▽参政党新人の吉川里奈氏(36)▽無所属元職の秋元司氏(52)▽日本維新の会新人の金沢結衣氏(33)=教育推薦=▽諸派新人の根本良輔氏(29)▽立憲民主党新人の酒井菜摘氏(37)▽諸派新人の飯山陽氏(48)─が出馬している。(奥原慎平)

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