2025年大阪・関西万博を成長につなげようと、奈良県や市町村、民間事業者らによる実行委員会の初会合が17日、奈良市内で開かれた。首長や経済界、観光団体の役員ら48人が出席し、県内誘客に向けた取り組みなどについて説明を受けた。
冒頭で会長を務める山下真知事は「万博を一過性のイベントとするのでなく、県の観光、産業を飛躍させる契機にしたい。オール奈良の体制で取り組みを進めたい」とあいさつ。会議では、万博会場でのイベント▽県内誘客▽機運醸成-の3つの事業案が示され、今後部会を設置し具体化を進めるとした。
このうち万博会場のイベントは、奈良発祥とされる能・狂言と最新技術による芸術ステージや、県産木材を活用した野外茶室、大和茶の試飲体験など、県独自の企画が紹介された。
県内誘客では、工場や工房を間近で見学・体験できる「オープンファクトリー」や、伝統工芸品や農産品を一堂に集めた「クラフトフェア」の開催を計画。機運醸成では、シンポジウム開催や県内の既存イベントでのPRブース出展などを挙げた。
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