自民党役員会に臨む(中央左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁=15日午後、国会内(春名中撮影)

岸田文雄首相は15日、福島県二本松市の商工会議所関係者と官邸で面会し、自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を受け、為政者への戒めを説いた国指定史跡「旧二本松藩戒石銘碑」の拓本などを贈呈された。首相は「襟を正し、原点に返って仕事をする」と応じた。同席した自民党の亀岡偉民衆院議員が明らかにした。

石碑は二本松藩主が藩士に対し「武士の俸給は民が汗して働いた結晶であり、民に感謝し、いたわるべきだ。この気持ちを忘れると、きっと天罰があろう」と戒める内容だ。

二本松商工会議所は裏金事件を受け、公人たる者の規範にしてもらう目的で全国会議員に贈呈するという。商工会議所の菅野京一会頭(70)は面会後、記者団に「公人の自覚をし、この精神を理解してほしい」と話した。

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