自民新人の宮里洋史(ひろふみ)さん(37)が「保守不毛の地」とされる中頭郡区(定数5)の東海岸地域から沖縄県議初挑戦で初当選を勝ち取った。出身地の西原町議を9年半務めた期待の若手は「東海岸は沖縄の可能性。発展に取り組むのが私の使命」と意気込んだ。

 県議選で中頭郡区の東海岸にある西原町、中城村、北中城村から立候補した保守系候補が勝利するのは1984年以来2度目。中頭郡としては最年少の当選となった。

 地盤が重なり、票を争う形となった社民現職の上里善清さん(66)は宮里さんにとって西原町議としても先輩。選挙戦では「若さと行動力」を前面に打ち出し、革新の牙城で保守の議席を誕生させた。

 税理士事務所勤務を経て27歳で町議となり、政治の道へ。自民県連青年部長も務めるなど経験を重ね、町議3期目途中で県議へのステップアップを目指した。

 同町与那城の事務所で開票を見守った。午後11時20分ごろ、宮里さんに最初の「当確」の報道が出ると支持者と抱き合い喜びを分かち合った。「中頭郡の東はまだまだ厳しい地盤だが、イデオロギーではなくて地域のために頑張りたい」と力を込めた。

(政経部・大城大輔)

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