北海道教育委員会は10日、知的障害のある生徒に対し不適切な発言や対応をしたとして、札幌市内の道立高校で特別支援教育を担当する男性教諭(58)を減給2カ月(給料10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。男性教諭は「保護者を不安にさせ、生徒を巻き込んでしまって申し訳ない」と話しているという。

 道教委によると、男性教諭は2023年度中に、障害のある特定の生徒について診断歴のない病名を記載した文書を作成し教員間で共有。保護者の承諾などを得ず発達検査を実施し、生徒について「うちの学校では無理」などと不適切な発言などをしたという。

  • 転校示唆、成績評価に介入 障害ある生徒への対応問題視、第三者会議

 道教委が設置した第三者会議は5月、男性教諭による言動を問題視し、学校側の管理体制の不備を指摘する内容の調査報告書を公表した。道教委は男性教諭の異動を含めた人事上の扱いを検討しているという。(古畑航希)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。