上智大学を運営する学校法人上智学院は30日、来春就任する次期学長が、総合人間科学部教育学科の杉村美紀教授(62)に決まったと公表した。同大学で女性が学長に就くのは1913年の創立以来、初めてという。

 曄道佳明(てるみちよしあき)・現学長の任期満了に伴う交代で、任期は来年4月から4年間。同大によると、杉村教授の専門分野はアジアを中心とする比較教育学、国際教育学、多文化教育論など。85年にお茶の水女子大教育学部を卒業後、東京大大学院の修士と博士課程を経て、2002年から上智大の教育学科の教員に。13年に教授となり、翌年から7年間、副学長を務めた。また、20年10月からアジア太平洋環境研究ネットワーク副議長なども務めている。

 今回の選考では、学内の候補者選任委員会が選んだ2人について、教職員による評価の結果を参考にして、理事会が決定したという。(上野創)

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