東京都中央区の東京五輪・パラリンピックの選手村跡地に、晴海西小学校・晴海西中学校が開校した。8日は小学校の入学式や始業式があり、タワーマンションが立ち並ぶ新しい町に、子どもたちの笑い声が響いた。中央区に小学校が新設されたのは44年ぶり。

晴海フラッグに囲まれた晴海西小=8日、東京都中央区で

 晴海西小中の児童生徒は、選手村を再整備したマンション群「晴海フラッグ」の住民が中心。小学校の児童数は約820人で、このうち1年生は8クラスに約250人が在籍する。中学校の生徒数は200人余りという。  入学式で斉藤光司校長(53)が「みんなで楽しい晴海西小学校にしていきましょう」とあいさつすると、1年生たちは「はい!」と元気よく返事した。  新入生の丸山実桜(みお)さん(6)は「お友達をいっぱいつくりたい」と笑顔。玉井いち花さん(6)は「テストを頑張りたい」と意気込んだ。母親の説子さん(47)は「学校には古い体制にとらわれず、チャレンジングな取り組みに期待したい」と話した。  斉藤校長は取材に「子どもの考えを受け止め、世界に羽ばたく可能性を伸ばしたい」と語った。  同小では今後も児童の増加が見込まれることから、区は2022年、同小から北東に500メートル離れた約7900平方メートルの土地を取得し、第2校舎用に確保している。低学年向けの校舎として運用することを検討している。(鈴木里奈) 

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