マドンナ Denis Makarenko-Shutterstock

<「エアコン強すぎ」で激怒。「私はクイーン」「配慮してくれるまでショーは続けない」などと言いたい放題>

音楽界のレジェンド、マドンナが、数千人のファンの前で公演スタッフに怒りをぶつけた。

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4月6日に開かれた世界ツアー「セレブレイション」の米マイアミ公演。ところがこの日は技術的なトラブル続きで、コンサートの最中、ついにマドンナがブチ切れた。

SNSの投稿動画によると、マドンナはエアコンが強すぎたせいで歌声に支障をきたしていた。マドンナはそれまで何度もエアコンを弱くするよう求めていた。

会場にいたユーザーの書き込みによれば、この日のコンサートは問題だらけで、マドンナは見るからに苛立ちを募らせていたという。

「私がこのショーをどれほど待ち望んだか、分かってないよね。私がこれだけ踏ん張ってるんだから、それにふさわしい配慮をしなさい。私に配慮してくれるまでショーは続けない」

ファンのX(旧ツイッター)アカウント@Madonnaultimateに投稿された動画の中で、マドンナはそう言い放った。

さらにこんな発言もあった。

「私が一生懸命やってるのは、自分が母親で、アーティストだから。それに...そう、私はクイーンだから。私は自分の健康を気にしてくれない相手にものすごく腹が立つ。これは私の71回目の公演。そしてこれからも続ける」

本誌はマドンナの代理人に電子メールでコメントを求めている。

マドンナの40年あまりのキャリアを記念するコンサート「セレブレーション・ツアー」は、35都市で71回以上の公演が開かれている。

怒りをぶつけたマドンナに対し、動画を投稿したファンは同情的だった。この日はマイアミの最終公演で、マドンナはブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで開かれる無料コンサートを控えていた。ビルボードによると、ツアーを締めくくるコパカバーナ公演は約200万人の人出が予想される。

「マドンナが昨夜マイアミで腹を立てたのは、公演の最中に技術的な問題が起きたのと、エアコンが超冷たかったせいで、200万人のリオ公演を控えて声に影響が出ていたから」と@Madonnaultimateは説明する。「彼女は絶対正しい。みんな自分の仕事をすべき。彼女がそうしているんだから。マドンナがこれを言った相手はマイアミの観客じゃない。自分のチームと会場の主催者に対し、全観客の前で怒りをぶつけた」

これに共感するXユーザーからも、マドンナを支持するコメントが相次いだ。

「彼女はまた体調を崩すことを恐れている。特に今はコパカバーナ公演の前だから。(マドンナの)要求は何年も前からよく分かっているのに、あの会場がなんであんなだったのか理解できない」(@MCiccone94)

マドンナは昨年6月、「深刻な細菌感染症」のため集中治療室(ICU)に入院し、そのためにセレブレイションのツアー開始がずれ込んだ。

一方、6日の公演の会場はあまりにも暑くて観客にとっても不快だったという声もある。

「そうそう、彼女のエアコン嫌いは有名。あのコンサートがどれだけ暑かったか私は覚えてる。彼女がエアコンを止めさせたから。ファンへの配慮はどこへ」(@Blondiee39)

「自分は生涯のファンだけれど、このツアーで観客を罵倒した振る舞いや今回の出来事はイケてない。気乗りしないなら全部キャンセルすればいい。2回目のヒューストン公演も見たけれど、あまり気乗りしない様子で、トークの最中に馬鹿な犬の声を出してた」(@peterca71045317)

ただしセレブレーション公演に盛り上がりがなかったわけではない。マドンナとオーストラリアのポッププリンセス、カイリー・ミノーグの共演もついに実現した。2人とも1980年代に音楽シーンに登場し、お互いのファンでありながら、コラボを果たしたのはこの3月が初めてだった。

米ロサンゼルス・イングルウッドの公演でマドンナはミノーグをステージ上に招き、2人でグロリア・ゲイナーのカバー曲「I Will Survive(恋のサバイバル)」を熱唱。続いてミノーグのヒット曲「Can't Get You Out of My Head(熱く胸を焦がして)」のアカペラを披露した。

(翻訳:鈴木聖子)

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