江戸時代初期にキリシタン農民らが蜂起した「島原の乱」の舞台「原城跡」(長崎県南島原市)の発掘調査に関して、同市は23日、城に撃ち込まれた幕府軍の銃弾をキリシタンがコインの形の信心具に加工するために使ったとみられる鋳型などが見つかったと明らかにした。
市は遺跡の保存や整備を目的として2018年から原城跡の二の丸などを調査。幕府軍の銃弾を信心具に作り替える際に使われたとみられる鋳型や鉛製の十字架を22~23年に発見し、工房とみられる堅穴状遺構も掘り出した。
調査を指導した名古屋市立大の千田嘉博教授(城郭考古学)は、一揆に加わった人々の信仰の実像を一層明らかにできたと強調した。
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